少し春めいてきましたが、まだまだ肌寒い季節。そんな夜のお供に温かいヴィン・ブリュレ、イタリアのホットワインはいかがですか?
ヴィン・ブリュレ(Vin Brulé)とは?
ヴィン・ブリュレとは、日本語でホットワインと呼ばれる冬の飲み物。ワインにシナモンやナツメグなどのスパイス類、そして砂糖を入れて煮たホットカクテルの一種です。通常は赤ワインで作られますが、白ワインで作る地域もあるようです。
アルプスに近いイタリア北部、そしてドイツ、オーストリア、フランスなどの屋外クリスマスマーケットで、寒い冬の夜に温まりながら飲んだことがある方も多いのでは?クリスマスマーケットでは、可愛い陶器のカップに注いだホットワインを購入、加えてデポジットとして1-2ユーロ程度を払います。カップを返せばデポジットは戻ってきますし、そのままカップを持ち帰ってもOKという仕組です。
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世界最古のレシピ本に載っている!
ヴィン・ブリュレの歴史は古く、古代ローマにさかのぼります。最も古く記録にあるのは、1世紀に書かれた世界初のレシピ本といわれるアピシウスに載っている Conditum Paradoxum(驚きのワイン)で、当時はワインにハチミツとハーブを入れていたようです。ローマ帝国の勢力拡大とともにヨーロッパ各地に伝えられ、1390年のイギリスのレシピ本 The Forme of Cury(料理の方法)には、シナモン、ジンジャーなどのスパイスを使った作り方が記録されており、現在のレシピに近いものになりました。
作ってみよう!
作り方はとても簡単。ワインにスパイスやフルーツ、そして砂糖を加えて温めるだけです。
材料(ワイン一本分)
赤・または白ワイン一本
スパイス ー シナモン、クローブ、ナツメグ、ジンジャーなど
フルーツ ー スライスしたオレンジ、レモンなど
砂糖 50g
作り方
全ての材料を入れて、弱火で10分ほど煮たら完成!
元々糖分の多いワインにさらに砂糖を入れたくない場合は、なくてもOK。少し辛めの大人の味になります。
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ぜひ試してみてくださいね!
ITALIAMO編集部