イタリアのジェラートを満喫!おすすめの味と注文の仕方

イタリアといえば、パスタやピザと並んで忘れてならないのはジェラート!イタリアに行ったら、ぜひ本場のジェラートを味わってください。今回は、おすすめの味、オーダー方法などについてお伝えします。

 

#ドルチェ #郷土料理 #YUKAKO

ジェラートの起源

初代皇帝チェーザレ   Photo by Ilona Frey on unsplash

ジェラートとはイタリア語で『凍った』という意味。一体いつ頃から食べられていたのでしょうか?

一説には、初代ローマ皇帝チェーザレ(シーサー)がアペニン山脈の雪を持ってこさせて、蜜を混ぜて食べたのが始まりだとか、はたまたシチリアのエトナ山に積もった雪をアラブ人が食べたのが始まりだとか、諸説あります。

あの暴君ネロもアルプスから雪を運ばせて、蜜や果汁を混ぜて愛飲していたという逸話も。

イタリア人に愛されているジェラートが、これほど古の時代から食されていたとは驚きですね!




ジェラートの注文の仕方

Photo by YUKAKO

それでは、ジェラテリア(ジェラート屋さん)での、ジェラートの注文のやり方をご紹介します。
簡単なのでご安心を!

1. コーンかカップを選択し、サイズを選びます

2. 食べたいジェラートを選択

3. お会計です

お会計を先に済ますタイプのお店もあります。
その場合は先にお会計をしてから、ジェラートの注文を行いましょう(わからなくても、店員さんが教えてくれるので大丈夫です)。

値段は大体お店に掲示されているので、ご確認ください(もし値段表がなければ、購入前に確認を。観光地などでは、ぼったくりジェラテリアなんてのも存在します)。

合わせて読みたい 2021年イタリアのベスト・ジェラテリア ガンベロロッソ選出

イタリアと日本のジェラートの違い

筆者がイタリアでジェラートを頼んだとき、日本との違いをいくつか感じたことをピックアップしました。

1. 頼める味の数

Photo by Sandie Clarke on unsplash

日本では普通、シングルサイズだと選べるアイスクリームの味は1つですよね。
イタリアは1番小さいサイズでも、2つは味を選べます。
最初この事を知らず、1種類しか伝えなかったら、変な顔をされて同じジェラートを2倍盛られました(笑)

立地にもよりますが、値段は1番小さいサイズで、だいたい1.5〜2.5ユーロくらいが相場です。2つの味を楽しめてこのお値段は、日本のアイスクリームに比べるとお手頃価格ですね。

2. ジェラートの上に生クリーム

自分の食べたい味をオーダーして、盛り付けてくれた後必ず聞かれるのが、「生クリームいる?」。
イタリアでは、ジェラートの上に生クリームを乗せてくれるサービスがあります。
この生クリーム、砂糖が入っていなくて、口当たりが軽いんです。ジェラートの甘さと相まって、ちょうど良い甘さに。

ちなみに、生クリームのサービスは有料か無料かはお店によりますので、確認してから頼みましょう(筆者の感覚では観光地では有料サービスが多いイメージです)。

3. 組み合わせる味に注意

こちらは、ミルクとチョコレートという王道の組み合わせ    Photo by YUKAKO

ジェラートの種類は大きく分けると、2種類。クリーム系とフルーツ系です。

後ほどおすすめの味で詳しくご紹介しますが、クリーム系はバニラ、チョコレートなどの濃厚な味、一方フルーツ系はいちご、レモンなどの果物を使ったあっさり系。

先程、ジェラートは最低でも2つ味を選べると書きました。しかし、2つ味を選ぶときに、クリーム系とフルーツ系を選んだらNG!(例えばバニラ×レモンなど)。
味がケンカするからダメなんだとか。

知らずに頼んでしまった筆者は、ジェラテリアのおじさんに「ノーーーーーーー!」とたしなめられました。組み合わせは気をつけましょう。

4. 老若男女ジェラートが大好き

Photo by marybettiniblank on pixabay

日本でアイスクリーム、というと女性や子どもの食べ物、というイメージが強いかもしれません。

しかし、ジェラート大国イタリアは、文字通り老若男女、ジェラートを愛しています。

スーツでビシッと決めたビジネスマンがランチの後、ジェラートを手に談笑している姿。おじいちゃんおばあちゃんが、ジェラテリアの前のベンチなどでジェラート片手にお喋りしている姿。子どもたちがマンマの横で嬉しそうにジェラートを選ぶ姿。
イタリアでは、このような風景をよく見かけます。この国の人々は本当にジェラートが好きなんだな、と感心せずにはいられません。

5. 夜まで営業!

イタリアでジェラートを食べる時間はいつでしょうか?
午後のおやつとして味わうのはもちろんのこと、意外と賑わうのが夜なんです。

夕食の後、喉を潤すためにジェラート屋さんに立ち寄るイタリア人が、結構います(夜の方が混雑しているお店も)。

イタリア人のジェラート愛、すごいですね!




おすすめの味 10選!

Photo by JESHOOTS-com on pixabay

お待たせしました。
それでは、イタリアに行ったらぜひ試してみたいジェラートをクリーム系とフルーツ系の2つに分けて10種類ずつ紹介します。

1. クリーム系

Photo by YUKAKO

■ フィオール・ディ・ラッテ(fior di latte)
fior di latte とは『ミルクの花』という意味で、バニラ味よりも爽やかな味わい。

■ ノッチョーラ(nocciola)
ヘーゼルナッツのこと。濃厚です!イタリア人はナッツが大好き。

■ ピスタチオ(pistacchio)
ピスタチオはシチリアが名産。緑の可愛いジェラートです。

■ ヌテッラ(nutella)
イタリア人に大人気のチョコレートクリームが、ジェラートにも登場!

■ ストラッチャテッラ(stracciatella)
チョコチップ入りのミルクアイス。迷ったらコレがおすすめ!

■ ティラミス(tiramisù)
イタリアを代表するデザート、ティラミスをジェラートに!

■ ザバイオーネ (zabaione)
アルコールが入ったカスタード。大人限定です!

■ リゾ (riso)
お米のジェラート。お米のプチプチした食感が味わえます(お米をつぶしていて食感がないものもあります)

■ カスターニャ(castagna)
栗のこと。フルーツ系に加えるか悩みましたが、栗は濃厚でクリーミーなので、クリーム系にしました。秋限定なので、出回り始めたらお試しあれ。

■ カッフェ(caffè)
最後はこれ!イタリアはコーヒーも美味しいので、ジェラートでもぜひ。

2. フルーツ系

Photo by monika grabkowska on unsplash

■ フラーゴラ(fragola)
イチゴ。日本のストロベリーアイスとは、天と地の差!本物の生のいちごを使っているので、色も鮮やかな赤、そして味もいちごの味がしっかりします。
フルーツ系で迷ったら、いちごをどうぞ。

■ リモーネ(limone)
レモン。ご想像通り、爽やかな味わいでさっぱりと頂けます。

■ ペーラ(pera)
洋ナシ。爽やかすぎず濃厚すぎず。口当たりが程よい甘さです。

■ フィーコ(fico)
いちじく。イタリア人はいちじくも大好き。粒々の食感が味わえます。

■ フルッティ・ディ・ボスコ(frutti di bosco)
ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリーなどがミックスされたベリーの総称です。甘酸っぱいベリーの爽やかな風味が口の中に広がります。

■ ランポーネ(lampone)
ラズベリー。ヨーロッパで一般的に食べられているベリーの一つ。

■ カーキ(cachi)
そうです!秋になる果物、柿です。柿は、イタリアでも人気がありジェラートにもなっています。

■ アランチャ(arancia)
オレンジ。柑橘類が美味しいのも嬉しいイタリア。ペロリと行けちゃいます。

■ ペスカ(pesca)
桃。筆者の感覚ですが、イタリアでは桃は当たり外れがありました。しかし桃味のジェラートに裏切られたことはありません!ジェラテリアで見かけたらぜひ。

■ カンネッラ(cannella)
シナモン。スパイスがジェラートになってるのもイタリアらしいですね。シナモンが好きな方は、必食!

これだけでは、ご紹介しきれないほどまだまだたくさんの種類があるイタリアのジェラート。
チョコレートで、1ケース使っているお店もあるほどです(もちろん、その中に入っているチョコレートは全部種類違うんですよ)。

お店に入ったら迷ってし、まうかもしれませんね。そんな時はおすすめを聞いてみるのも手です!
というわけで、ジェラテリアで使う簡単なイタリア語会話をご紹介します。




ジェラテリアで使うイタリア語会話

Photo by Jelle van leest on unsplash

■ Vorrei un cono da due euro.(ヴォッレイ・ウン・コーノ・ダ・ドゥエ・エウロ)
2ユーロのコーンが欲しいです

■ Vorrei una coppetta da uno e cinquanta.(ヴォッレイ・ウナ・コッペッタ・ダ・ウノ・エ・チンクワンタ)
1.5ユーロのカップが欲しいです

■ Un cono piccolo, per favore.(ウン・コーノ・ピッコロ・ペル・ファボーレ)
小さいコーンをください

■ Vorrei una vascheta da portar via.(ヴォッレイ・ウナ・ヴァスケッタ・ダ・ポルタール・ヴィア)
テイクアウト用のケースが一つ欲しいです

■ Che gusto mi consiglia?(ケ・グスト・ミ・コンシリア)
どの味がおすすめですか?

■ Posso assaggiare?(ポッソ・アッサジャーレ)
味見できますか?

■ Quanti gusti posso scegliere?(クアンティ・グスティ・ポッソ・シェリエレ)
いくつ味が選べますか?

■ Vediamo un po’…(ベディアーモ・ウンポ)
どうしようかな…

■ Mi darebbe un cucchiaino ?(ミ・ダレッベ・ウン・クッキャイーノ)
スプーンを、一つ頂けますか?

■ Quanto costa?(クアント・コスタ)
いくらですか?

■ È buonissimo!(エ・ボニッシモ)
とっても美味しいです!

大体これくらい覚えておけば、オーダーは問題ないと思いますので、ぜひおすすめを聞いて試してみてくださいね!




最後に

Photo by Ana frantz on unsplash

イタリアにはジェラテリアが、なんと約4万店もあると言われています。日本のコンビニが約5.5万店という数字と比べると、いかにイタリアにジェラテリアが多いかがわかると思います(イタリアの人口は日本の約半分)。

ジェラートは、イタリア人にとって切っても切れない存在。季節問わず、老若男女問わず、愛され続けているのです。
是非、次イタリアを訪れたら、ジェラテリアに入ってみてください。
色とりどりのケース、そしてジェラートを頬張るイタリア人。
“イタリアの日常”がそこにあるはずです。

#ドルチェ #郷土料理 #YUKAKO

この記事を書いた人
YUKAKO
夫の転勤に伴い、ローマに1歳の娘を連れて渡伊。イタリア人の子ども好きで面倒見の良さに感激する。また、現地のイタリア料理教室にも通い、イタリア料理の奥深さに触れる。子育て中の母親の視点、また料理好きの視点で、イタリアの魅力をお届けできればと思います。
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