世界中で愛されているパスタ。数百種類もあると言われるイタリアを代表する食事。その背景と種類を大解剖!
パスタの起源と世界への広がり
パスタはどうやって誕生したのでしょう。諸説あるようですが、紀元前の古代ローマで小麦粉と水を混ぜて煮たり焼いたりして食べていたことが起源と言われています。時代と共にパスタは発展し、保存のきく乾燥パスタが登場したり、チーズをかけて食べたりするようになりました。
パスタが世界的に愛されるようになったのには、パスタと相性の良いトマトと深い関連があります。南アメリカ大陸のアンデス山脈が原産のトマトは、大航海時代の16世紀に、じゃがいもやとうもろこしなどと共にヨーロッパに上陸しました。当初は観賞用だったトマトを食用とする試みが生まれ、さらにトマトをソースにしてパスタと絡めた食べ方がイタリアで普及し、そして17世紀後半から18世紀にかけて世界に広がっていきました。
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パスタの法律
乾燥パスタに関し、イタリアでは厳しい法律があります。
- 純正のデュラム・セモリナ100%と水から作られること
- 人口着色料や保存料が添加されていないこと
- エッグパスタの場合は、デュラム・セモリナ1キロに対し、卵は200グラム(4個分)以上使用すること。
デュラム・セモリナとは、硬いデュラム小麦をセモリナ(粗挽き)したもの。グルテン含有量が多く弾力性に富み、形がくずれにくいのでパスタに最適とされています。なお、生パスタに本規定は適用されません。
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パスタの種類とそのオリジン
数百種類あると言われるパスタのうち代表的なものについて、その地方の特色や見所と共に紹介していきます。*各パスタに関する記事は随時追加していきます。
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ITALIAMO編集部