北西部ピエモンテ州の詰め物パスタ アニョレッティとは
アニョレッティとは
ピエモンテ州の「アニョロッティ(agnolotti)」もしくは「アニョレッティ デル プリン(agnoletti del plin)」は、1-2センチの四角い形をした肉の詰め物パスタで、地元の人に取ってはクリスマスや重要な席には欠かすことの出来ない伝統的な料理です。ピエモンテ風ラグーソース、ロースト肉のソース、肉ブイヨンスープ、バターとセージとパルメジャーノ(もしくはグラナ・パダーノ)チーズのソース、と4種類のソースのどれかでいただきます。
他地域ではラビオリと呼ばれる詰め物パスタは、ピエモンテ州でなぜ「アニョレッティ」と呼ばれるのでしょうか。名前の起源には諸説あり、ピエモンテ州の方言でいう“子羊”(アネル agnel)から派生したとする説、パッケージに使われた形がリング状であったことから“輪”(アヌルス anulus)から派生したとする説、などあります。なかでも一般的に知られているのは、アニョレッティのレシピを発明したと言われるモンフェラート出身のコック アンジョリーノさん(Angiolino, or “Angelot”)に由来するものです。
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たっぷりチーズをかけて、プロセッコと共に!
ピエモンテ州の特色
西はフランス、北はスイスに隣接するイタリア北西部の州で、2006年冬季オリンピックが開催されたトリノが州都です。その州名がペデ・モンティス(Pede Montis)というラテン語『山の足』に由来するようにアルプス山脈の山麓に位置し、世界的に有名な山岳・スキーリゾートは北のヴァレ・ダオスタ州、海岸線は南のリグーリア州に譲るものの、豊富な食やワイン、自然美に恵まれた土地です。また、ファストフードブームに対し地産地消をすすめるスローフードの発祥の地ブラがあるのもこの州です。
羊飼に追われながら移動する羊たち@Alpi di Mera Video by Italiamo
ピエモンテの名所
トリノ
世界遺産「サヴォイア王家の王宮郡」を有する州都。華麗な建物に囲まれた街は、リトルパリと呼ばれる様に、イタリアというよりフランスのような洗練された雰囲気が漂います。また、チョコレートの街としても有名です。ミラノからは電車で1時間程度で行けるので日帰りが可能。
トリノの王宮群 Photo by Italiamo
ランゲ・ロエロ・モンフェッラートの丘陵地帯
バローロ、バルバレスコをはじめとする良質の赤ワイン、世界遺産として登録されるこの地域の美しい葡萄畑の玄関口となるアスティ、トリュフで有名なアルバ、スローフード発祥の街ブラと食の話題が豊富です。
美しい丘隆地帯が続く Photo by Italiamo
マッジョーレ湖畔
イタリアで2番目に大きい湖マッジョーレ湖。その湖に浮かぶイゾラベッラ、イゾラペスカトーレ、イゾラマドレを1日かけて船で回りながら水辺を楽しんだり、周辺の街ストレーザをブラブラしたりラベーノの丘に登ったりカップルにオススメ。
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ラベーノからケーブルカーで山頂へ登ると絶景が!
他にも、世界遺産の「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上家屋郡」や「ピエモンテとロンバルディアのサクリ・モンティ」など見所はたくさん。
観光の詳細はこちら イタリア政府観光局ピエモンテ州
ITALIAMO編集部
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