イタリアの父の日っていつかご存知ですか?日本とは違うこの日、もちろん定番ドルチェを頂きます。
Festa del Papa
3月8日の国際女性デー、またの名を Festa della Donna もしくはミモザの日、が終わるとイタリアの街はパスクワ(復活祭・イースター)一色になります。ところが、実はその間に「父の日(Festa del Papa)」があるんです。
イタリアの父の日は、毎年 3月19日。なぜならこの日は、イエス・キリストの養父であり聖母マリアの夫、サン・ジュゼッペ聖人(聖ヨセフ)の祝日なんです。つまりキリストのお父さんの日、なんですね。
とは言っても古くから祝われていたわけではなく、20世紀初頭に、母の日があるなら父の日も、ということで生まれたようです。
ゼッポレ 父の日のドルチェ
さて、イタリアの祝日といえば、ドルチェ!クリスマスや、カーニバル、それぞれ違うお菓子をわざわざ用意して楽しむのはすでにご紹介ずみ。イタリアの父の日では Zeppole di San Giuseppe(ゼッポレ・ディ・サン・ジュゼッペ)というお菓子が定番です。
その由来には諸説あり、大工だったサン・ジュゼッペ聖人が自ら作ったとか、ローマの修道院発祥だとか、またレシピも様々で地域でそれぞれ微妙に異なります(はい、イタリアですから!)。一般的には、ナポリ発祥、油で揚げた軽めのシュー生地にカスタードクリームをのせ、その上に、シロップ漬けのチェリーを乗せたものが有名です。例えて言うなら、フレンチクルーラー。ただしクリームの量は日本の 3倍なんですが、これまたぺろっといける軽さです。
中にはリコッタクリームを入れることも多い Photo by Italiamo
Festa della donna や Pasqua の間、少し影の薄い日ではありますが、
Auguri Papa!
と言ってお父様をお祝いしてくださいね。
ITALIAMO編集部
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