イタリアのカフェと言えば、街中のバールで話しながら一杯、家ではモカエスプレッソで一杯、というイメージが強いですが、家庭用エスプレッソマシーンも人気です。どんな機械が人気なのでしょうか。
実際にAmazonで売れているものは?
まず、実際にアマゾンイタリアでの売れ筋ランキングを見てみました(2020年12月14日現在)。ビアレッティ、デロンギとイタリアを代表するコーヒーマシンが人気です。
1位 ビアレッティ オペラ(Bialetti Opera)
1位に輝いたのは、”髭おじさん”のトレードマークのビアレッティのオペラモデルの白。ビアレッティは、1919年にオルタ湖畔のピエモンテ州オメーニャで生まれました。定番の直火式 モカエキスプレスは、イタリアでは一家に一台は必ずあるとまでいわれています。
残念ながら、オペラモデルの取り扱いは日本ではないようです。ビアレッティ公式オンラインショップはこちら。
2位 デロンギ マニフィカ S(De’Longhi Magnifica S)
1902年トレヴィーゾ生まれのデロンギ。そのデザインの美しさと機能性で、イタリア好きであれば知らない人はいないでしょう。デロンギのマニフィカSモデル、白が人気です。豆を蒸らしながら抽出する「カフェ・ジャポーネ」機能やスチームを用いたミルク泡立て機能を搭載、「フロス調整つまみ」を搭載し、つまみ上下だけで最適なミルクを作ることができます。
デロンギのプロダクトデザインには、“イタリアニティ”という哲学が存在するといいます。「イタリアに残されている歴史的な遺産や建造物をはじめ、イタリア人やイタリアに住んだことのある巨匠たち――彼らの残した作品やアートの歴史、デザイン言語などをしっかりと分析しています。その影響を受け継ぎつつ、ファッション的な要素なども加えたものがデロンギのデザイン哲学“イタリアニティ”なのです(シニアデザイナー チェスター氏)ー2015年くらテクより引用」。
デロンギ公式オンラインストア で販売されているようです。
3位 アマゾン オリジナル
売れ筋3位はアマゾンのプライベートブランド。
4位 デロンギ アウテンティカ(De’longhi Autentica)
4位もデロンギ、こちらはアウテンティカのシルバー。スタイリッシュなデザインが、洗練されたイタリアのインテリアにぴったりですね。こちらも残念ながら日本での取り扱いはないですが、マニフィカSと比べ、機能性に大きな差はないようです。並行輸入品らしきものはありました。
5位 デロンギ(De’Longhi)
5位もデロンギ。こちらはスタンダードなモデルで黒が人気です。価格も1万円程度と、上記の上位モデルと比べお手頃ですから、初めての一台に良いですね。
デロンギは、上記の3モデルに加え、イタリアアマゾンでのエスプレッソマシーン販売トップ10のうち5つを占め、圧倒的な存在感を見せる結果となりました。
デロンギ公式オンラインストア はこちら
買いたいブランドは?
街中でのカフェで一杯!がままならなかった、2020年春のロックダウン真っ最中に行われたサーベイ。イタリア人に選ばれた「買いたい」エスプレッソマシーンブランドがこちらで、実際の売れ筋とやや違う様相を見せています(Satistica調べ、%は買いたい人の割合、POD用)。
デロンギとビアレッティ以外は、日本での販売は行っていないようです。
1位 クルップス(KRUPS)40.1%
なんと1位に選ばれたのは、1846年ドイツ生まれの KRUPS。欧米を中心に家電製品事業を展開しており、発売前のコーヒーグラインダーが Krups Type 223 Coffina Super coffee grinder として映画のエイリアンに、Mr. Fusion として映画のバック・トゥー・ザ・フューチャーに登場しています。
現在のイタリアでの取り扱い製品がネスプレッソ及びネスプレッソ・ドルチェグストとのWブランディング製品のみであることから、クルップスよりはネスプレッソ人気による1位獲得かもしれません。
このサイズなら一台あっても便利な上、可愛いですね。
2位 ラヴァッツァ(LAVAZZA)29.6%
1895年トリノ生まれのコーヒー豆メーカー。小さな食料品店から始まり、「Italia’s Favorite Espresso」をスローガンに、イタリアだけでなく欧州・アメリカ大陸にも進出する会社に成長しました。2020年9月からは、イタリアのセリエA ユベントスの公式コーヒーとして契約を結んでいます。
3位 デロンギ(De’Longhi)22.6%
4位 ビアレッティ(Bialetti)3.6%
もちろん登場のデロンギとビアレッティです。説明は割愛します。
5位 サーゲ(Sage)1.2%
1936年オーストラリアで誕生した Breville という会社が販売するサーゲ。イタリアではサーゲブランドで運営しているようですが、日本では Breville ブランドを使用して販売されています。いろいろ調べましたが、数あるエスプレッソマシーンの中でなぜセージが5位に食い込んだのか理由はわかりませんでした。
少し値段ははるエスプレッソマシンですが、キッチンに一台あると便利でスタイリッシュですね。
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ITALIAMO編集部