見た目も食感も美味しいイタリアのつぶつぶパスタ フレーゴラとは?故郷のサルディーニャ州は実は身近だった!?
サルディーニャの伝統つぶつぶパスタ フレーゴラ
フレーゴラとはサルデーニャの伝統的なパスタとしては最も有名なものの1つで、「魚の卵」の名が示すとおり、イクラサイズからキャビアサイズまで様々な大きさがある丸いつぶつぶ型のパスタです。水と小麦粉で手でポロポロと合掌するように合わせてまた、クルクル回転させて、小さなつぶつぶにしてからオーブンで焼き上げます。14世紀の文献に既に登場しており、当時は水の使用を制限するため月曜から金曜しか生産が許されなかったそう。
一番有名なレシピはトマトソースと魚介、特にあさりのフレーゴラ。サルディーニャ以外のイタリア本島で見かけることはあまりない珍しいパスタです。
Photo by Italiamo
※アイキャッチアイコン写真はThe Pasta Project より引用
実は身近だったサルディーニャ
日本ではまだまだ知名度の低いサルディーニャですが、イタリアを含むヨーロッパの主要都市とは飛行機で1-2時間程度で結ばれており、実はそこまで不便ではない一度は訪れる価値のある美しい島です。イタリア半島ブーツの膝の先、フランス領コルシカ島の南側に位置しており、澄んだ水に真白な砂浜がきらめくすばらしい海岸が続きます。
サルディーニャは実は生活の色々なところに潜んでいます。イワシ(サーディン)の名前の由来がサルディーニャだったりとか、今流行りのクラフトビール Ichnusa は古代にこの島がフェニキア人にイクヌーザ(ラテン式の綴りで Ichnusa)と呼ばれていたことからきているとか、そもそもイタリア王国を1861年に統一したのはピエモンテとサルディーニャを領有していたサヴォイア家のサルディーニャ王国だったりとか、実はとっても身近に繋がりのある場所です。また、サルディーニャ料理は2010年にユネスコの無形文化遺産に指定された「地中海の食文化」の一部を構成しています。
サルディーニャの海を背景にIchnusaのビール Photo by Italiamo
とにかく美しい海、海、海
見所たくさんのサルディーニャですが、いくつかの地域に分けられることができます。その一つを訪ねてのんびりするのも良いし、車で島内一周!なんていうのも試してみたいですね。
コスタ・ズメラルダ(Costa Smeralda)又はエメラルド海岸
島の北東部に広がるエメラルド色の海岸地帯は、白浜のビーチ、ゴルフクラブ、プライベートジェットやヘリコプターサービス、高級ホテルの立ち並ぶ世界有数の洗練されたリゾート地です。1961年からアラブの大富豪アーガー・ハーン4世によって開発されました。また、2020年ヌテッラとイタリア政府観光局が選んだ Ti Amo Italia キャンペーンにも選ばれたマッダレーナ諸島は目と鼻の先です。
写真はイタリア政府観光局サイトより
州都カーリアリ
最南端に位置する州都カーリアリでは、旧市街でサルディーニャ料理を楽しみつつ、ビーチに出かけたり、世界遺産の巨石遺跡スー・ヌラージ・ディ・バルーミニに出かけたりといった楽しみ方ができます。
アルゲーロ(Alghero)
14世紀のスペインのカタラン人による占領の影響を受けたカタルーニャ風のゴシック建築が見られ「小さなバルセロナ」と呼ばれるスペインの影響を強く受けている異国情緒あるれる街。島の北西に位置します。
次のイタリア旅行はサルディニアはいかがでしょうか?
ITALIAMO編集部
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