春の終わりから初夏にかけて食べられるイタリアの定番夏野菜、花ズッキーニ。今回は、その花ズッキーニを美味しく食べるレシピをフリット、詰め物、サラダの3種ご紹介します。
前回記事 イタリアの夏の定番野菜 花ズッキーニ と合わせてご覧ください。
花ズッキーニのフリット
Photo by YUKAKO
花ズッキーニの定番レシピ。
5月下旬から6月にかけてリストランテでも、季節限定で食べられることも。
もちろん家庭でも作ることができるので、花ズッキーニが手に入ったらお試しを。
今回は2パターンで作ってみました。
【材料】
ズッキーニの花 8本
モッツァレラチーズ 150グラム
アンチョビ(衣A) 10グラムほど
ツナ(衣B) 1缶ほど
・衣A
薄力粉 100グラム
炭酸水またはビール 200CC
塩 2つまみ
・衣B
薄力粉 150グラム
水 110CC
生イースト 5グラム
卵 1個
塩 3グラム
砂糖 5グラム
1.衣を作ります。
衣A:薄力粉に塩を入れ、炭酸水を少量ずつ加えながら、よく混ぜ合わせます。
衣B:ボウルに水、イーストを加え、泡だて器でよく溶かす。薄力粉、塩、砂糖をボウルに加え混ぜます。卵をといていきます。
どちらもよく混ぜ合わさったら、冷蔵庫で30分から1時間ほど寝かせましょう。
2.花ズッキーニの下処理を行います。
花のガクを取り除き、花びらを開いて雌しべまたは雄しべを除きます。水にさっと浸し、水気をキッチンペーパーで拭き取ります。
3.花ズッキーニに具材を詰めます。
Photo by YUKAKO
衣A用の花ズッキーニには、小さく切ったモッツァレラチーズとアンチョビ、衣B用の花ズッキーニには同じく切ったモッツァレラチーズとツナを詰めていきましょう。
詰めたら、花先をきゅっと絞り、具材が落ちてこないように気をつけます。
ちなみに、アンチョビはペーストになったチューブ状のものを使うと楽です。もし、手に入ったら使ってみても。
4.衣をつけます。
アンチョビが入った花ズッキーニは、衣Aをつけます。そして、ツナの入った花ズッキーニは衣Bをつけましょう。
5.油で揚げます。
Photo by YUKAKO
イタリアなら、揚げ油はピーナツオイルがお勧めです。カラッと揚がります。
オリーブオイルだけだと、少し重たくなってしまうので、ご注意を。
揚げ油は180度で揚げます。
ちなみに、今回お伝えした2パターンの中身ですが、子どもにはツナ味、大人にはアンチョビ味がお勧めです。
衣は、Aはサクサク、Bはしっとりしています。
花ズッキーニのリピエーニ
Photo by YUKAKO
こちらは花ズッキーニに詰め物をしてオーブンで焼いたもの。
一皿あると華やぐ素敵な一皿。
【材料】
花ズッキーニ 10本
ズッキーニ 2本
リコッタチーズ 150グラム
パルミジャーノレッジャーノ 大さじ2
卵 1個
ニンニク 1片
パン粉またはパン 適量
1.花ズッキーニの下処理をします。
ガクと雌しべまたは、雄しべを取り除きます。
水に浸し、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
2.ズッキーニ、ニンニクを細かく切ります。
オリーブオイルを入れたフライパンで、炒めていきます。
3.ボウルにリコッタチーズ、パルミジャーノレッジャーノ、卵を入れ混ぜ合わせます。
水分が多ければパン粉やパンをちぎって入れて調整を。
4.3のタネに2のズッキーニとニンニクを入れて混ぜ合わせます。
5.4のタネを花ズッキーニに詰めていきます。花びらが壊れないように気をつけながら行いましょう。
6.天板に花ズッキーニを並べて、パン粉、オリーブオイルを上からふりかけ、200度に予熱したオーブンで15〜20分ほど焼いたら出来上がりです。
Photo by YUKAKO
花ズッキーニのサラダ
Photo by YUKAKO
新鮮な花ズッキーニにだけ許された贅沢な一皿。
【材料】
花ズッキーニ 食べたいだけ
生ハム 適量
パルミジャーノレッジャーノまたはペコリーノロマーノ 適量
オリーブオイル 大さじ2
白ワインビネガー 大さじ1
胡椒 少々
1.花ズッキーニの下処理をします。
ガクと雌しべまたは雄しべを取り除き、水でサッと濡らして、水気を拭き取ります。
2.オリーブオイルとワインビネガー、胡椒を混ぜて、ドレッシングを作ります。
3.お皿に生ハム、花ズッキーニを乗せ、ドレッシングをかけ、パルミジャーノレッジャーノまたはペコリーノを削ったものをかける。
その他のメニュー
レシピはご紹介できませんでしたが、その他花ズッキーニを使ったメニューをご紹介します。
花ズッキーニのパスタ
パンチェッタ、チーズを使った濃厚なソースに花ズッキーニが添えられて、華やかなパスタですね。
花ズッキーニのフリッタータ
フリッタータとは、卵で材料をとじオーブンで焼いたものです(オーブンで焼かないレシピも)。
ズッキーニの実も一緒に食べることも多いです。
花ズッキーニのリゾット
こちらにもパンチェッタが使われていて、コクのありそうなリゾットですね!
さいごに
Photo by HiC on フォトAC
2回に分けてご紹介した花ズッキーニ。
一皿食卓に上がるだけで、その場がパッと華やかに!目でそして舌で楽しめる夏野菜、花ズッキーニ。
さぁ、まもなく今年の夏が始まりです!
この記事を書いた人
YUKAKO
夫の転勤に伴い、ローマに1歳の娘を連れて渡伊。イタリア人の子ども好きで面倒見の良さに感激する。また、現地のイタリア料理教室にも通い、イタリア料理の奥深さに触れる。子育て中の母親の視点、また料理好きの視点で、イタリアの魅力をお届けできればと思います。
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