イタリア人はイタリアが大好き！でも、アメリカ文化も負けてはいません。

イタリアでもアメリカブランドは健在！

イタリア人と話していると「イタリアはいつだって世界一だよ！」「ご飯は世界で一番美味しいし」「古代ローマがゲルマン人を文明化し、ルネッサンスで芸術が花開いたんだよ」と口を揃えて言います。確かに地域を愛し、マンマの料理を愛し、国内旅行を愛するイタリア人。でも、アメリカパワーも負けていませんよ！

さて、人気のブランドは？

マクドナルド

マクドナルドがイタリアに進出したのは、1986年のローマ。歴史地区を汚すとか、建設許可は出さないとか、アメリカ化だとか、うるさいとか臭いとか、あちこちから反対の声が（Timeより）。

ところが、安くて便利なファストフードに対する需要は高く、今では約600店舗の全国展開（source: McDonald’s 2019）。ちなみに人口が約2倍の日本には約3000店舗ありますので、日本で2店舗あるようなところに1店舗は店があるということ。結構な露出です。

またマクドナルドの提供するファスト（Fast 速い）フードに対し、地産地消をうたうスロー（Slow ゆっくり）フードの流れが生まれたのは、マクドナルドの進出がきっかけ。マクドナルドのおかげとも言えるでしょう。

イタリアのマクドナルドの店舗　by Google

イタリアのマクドナルドでは、ヌテッラのパニーニが売ってるんですよ！

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コカ・コーラ

水の次によく飲まれるソフトドリンクはコーラ飲料。その中でも圧倒的な市場シェアを誇るのがアメリカ合衆国アトランタ発祥のコカ・コーラ。とにかくイタリア人はコカ・コーラが大好き！

コカ・コーラ社では、各国の消費者がどれくらいブランドのことを好きか推計しているのですが、イタリアは他の国と比べてコカ・コーラ好き度がダントツに高いんです。

約50年前の1971年にイタリアで放映された、コカ・コーラの伝説的なコマーシャル　”I’d Like to Buy the World a Coke”　では既に多様性をうたっています。浴衣らしきものを着た女性も登場してます。

コーラ飲料でコカ・コーラが1番人気とお伝えしましたが、実は水でも売れ筋1位はスイスの会社ネスレなんです。

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フィラデルフィア クリームチーズ

アメリカの大手食品会社クラフトが販売するフィラデルフィア クリームチーズ。現地で作られるチーズがとても豊富なイタリアで、なぜかどのスーパーマーケットにも並ぶ売れ筋商品です。

1991年のコマーシャルには、日本人留学生の Kaori さんが登場し、「Poco Poco」「Tanto Tanto」というフレーズで人気となりました。

プリングルス

こちらもスーパーで必ず見かける定番商品。アメリカの食品会社 P&G のポテトチップ プリングルスです。ポテトチップで人気なのはサンカルロというイタリアブランドなのですが（美味しい！）、その横に必ず並ぶのがプリングルス。

Photo by Italiamo

画面にある白いパッケージ・赤い印がサンカルロブランド。プリングルスも大きなスペースを確保しています。

iPhone と Facebook と Instagram

別にイタリアだからという訳ではなさそうですが、人々が当たり前のように使っているのがこの三種のIT神器。電車やらトラムやらでスマホをいじっている人たちのうち約8割が iPhone で Instagram をいじっているイメージです（ITALIAMO調べ）。クエストーラと呼ばれる警察では目の前で Instagram で時間つぶしをされたことも。

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ラップミュージック

2020年の人気ランキングを見ると、アメリカ発祥のラップ・ヒップホップ音楽がメインストリームになっていることがみて取れます。1990年代から発展してきたこの音楽ジャンルは、近年のYouTubeやSNS等の普及で人気が加速したようです。

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スターバックス

バールで濃いエスプレッソコーヒーをくくっと飲む文化が根付くイタリア。そんなエスプレッソの本山とも言えるイタリアにスターバックスが満を持して進出したのは、2年半前の2018年9月のミラノ。元郵便局の由緒あるパラッツォに、焙煎工場のあるフラッグシップストア Starbucks Reserve Roastery をオープン、コロナ禍前は常に大行列でした。

Photo by Italiamo

ドゥオモ大聖堂から歩いて5分ほどのところにあるStarbucks Reserve Roastery では、コーヒーだけでなく、プリンチのピザやドルチェを楽しむのもよし、インテリアを楽しむのもよし、またここだけのお土産もたくさん。是非訪ねて見てください！

さいごに

他にも、ハインツのケチャップ、マーズのM＆Mチョコレート、ナビスコのオレオクッキー、ハーゲンダッツアイスクリームなどのアメリカブランドが、大人気とは言わないまでも存在感を発揮しています。

もしかすると、世界で通用している大手ブランドがイタリアでも成功している、と言うだけの話なのかもしれませんが、あれだけ自分の国が好きなのに、他国製品を愛用しているんだなぁというところが面白いと思うのです。他にもクルマは BMWやAudi（ドイツ）、ビールは Heineken（オランダ）が優勢です。

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ちなみに日本の製品で身近によく見かけるのは、醤油のキッコーマンと、ヤクルト、でしょうか。がんばれ、ニッポン！

ITALIAMO編集部