近年若者を中心に人気上昇中のビール消費。イタリアといえばワイン、だけではありません!ではイタリアで人気のビールは?
イタリアビールの発展
紀元前7世紀のシチリアでフェニキア人がビールを消費したのに始まり、イタリアの歴史に細々とビールはあったものの、一般的にはイタリアのビール生産が始まったのは19世紀半ばとされています。また、1996年に個人が合法的にビールを製造することができるように法改正されてから、多くの地ビールが生産されるようになり、今では国内のマイクロブルーワリーの数は1,000を超えるようになりました。これらはクラフト人気と共にイタリアでのビール人気も牽引します。
実際のところ、アルコール摂取における消費者の好みはワインからビールにシフトしており、若い年代を中心にビールの消費が増えています。特にイタリアのソウルフード ピザとの相性が良いのは想像に難くありません。
年別アルコール消費量内訳(Financial Timesより抜粋)
人気のイタリアビール
人気のイタリアビールブランドを7つご紹介します。日本で、次回の旅の際、見かけたらぜひ試してください!
メナブレア(Menabrea)
ピエモンテ州に本社と醸造所があるビールブランドで、イタリアでのクラフトビール人気を牽引。
イクヌーサ(Ichnusa)
サルディニア州で生産される地ビールで、100年の歴史を持つ。ビーチで飲むのにぴったり。オランダのビール会社ハイネケン傘下です。
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メッシーナ(Messina)
- シチリア生まれの地ビール。こちらもハイネケン傘下。
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フォルスト(Forst)
トレンティーノ・アルト・アディジェ州のビールで、スキーの合間に一杯!
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ナストロ・アッズーロ(Nastro Azzuro)
1960年代からローマのペローニ醸造所で生産されるプレミアムイタリアンピルスナービール。柑橘類とホップの香り。イタリア語のナストロはリボン、アズッロは青を意味し、ラベルに描かれている。1933年、最速で航海できた船に与えられるブルーリボン賞をイタリアの豪華客船が受賞したことにちなみます。下記のペローニと同会社です。
ペッローニ(Peroni)
ナストロ・アズッロ、モレッティと共にイタリア全国区。2016年にアサヒビールグループ(アサヒグループホールディングス)が買収しています。
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モレッティ(Moretti)
- 日本でもお馴染みのモレッティは、1859年フリウリ=ベネチア・ジュリア州生まれ。爽やかで喉越しのよい軽い口当たり。ラベルの男性は、1942年に社長のラオ・モレッティが、街中で見かけたブランドイメージぴったりの男性の写真をその場で撮ったことから誕生したそう。こちらもハイネケン。
ライター ITALIAMO編集部