イタリアの Lα Dolce Vita!ビーチは誰のもの?

イタリアのビーチ事情とは?

イタリアのビーチに並ぶ美しいパラソル

南北に広がるイタリア半島に美しい海岸線を持つイタリア。西は地中海、東はアドリア海に面し、ヨーロッパ最大のビーチリゾート地の1つです。夏には国内外から多くの人がビーチに訪れ、ワイングラスを片手に La Dolce Vita を楽しみます。

海岸にはカラフルなパラソルが並び、海の碧、空の青、イタリアの古い街並みとのコントラストは圧巻!

Photo by Nellia Kurme on Unsplash

こうしたパラソルやビーチベッドは、1日平均20〜30ユーロ(高級なところでは100ユーロ以上!)を支払うことで利用でき、レストラン・バー、着替え小屋、シャワーなどと合わせて提供されます。Bagno という名称が使われ、いわゆるイタリア式「海の家」です。

※利用したい方は、必ず予約してから訪ねましょう。

こうした Bagno がイタリアのビーチのほぼ半分を占め、その合間に無料のビーチが少しだけあったりなかったり。人々は好きなようにタオルを敷いて寝そべったり、持参のパラソルの下で涼んだりします。

イタリアの海辺の風景を一変させるかもしれない新しいルール

ところが、このような海辺の風景が今後変わっていくかもしれません。

イタリアのビーチは公共のものであるにもかかわらず、この海の家を経営する権利は1992年以降「自動更新」されており、既得権益化。少ないものでは年間1,000ユーロ程度、大規模な場所でも5,000ユーロ程度の権利料を支払うだけで、ひと夏のパラソル・ベッド代から得られる大きな利益が事業者の手に。

こうした状況が、公平な自由競争を阻害しているとして、長年EUから改革を求められてきたのですが、パンデミックからの復興資金(欧州復興基金)をEUから受け取る条件の一つとして、2024年1月より「入札方式」となることが既に上院で可決されています。

入札を勝ち抜くのは誰でしょうか?約3万と言われる(うち98%は家族経営)事業者の生活はどうなるのでしょうか?海辺のリゾートの地域生活はどうなるのでしょうか?

美しいイタリアのビーチに、誰もが公平に、そして安価にアクセスできるようになりますように!

 

#ニュース

ITALIAMO編集部

 

 

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