先週の金曜日にドラギ首相が発表したのは、イタリアの経済活動再開について。イタリアへの入国はいつ解禁?
イタリアに敷かれているコロナ禍関連の規制が、来週月曜日から緩和の方向に進みそうです。と言ってもまだ決定ではなく、今週の木曜日に改めて発表される予定。
現在は、イタリアのほとんどの地域で、3月の中旬からロックダウンまたはセミロックダウン(※)の規制が敷かれており、通常の暮らしには程遠い状況。4月20日現在の1日の新規感染者数は 12,074人、死者数は 390人と、一時期に比べれば減少しているものの、それでも決してパンデミックが落ち着いたとは言えない状況。ところが、様々な政治の駆け引きや、一年以上も休業を強いられて我慢の限界に達しているデモ隊などに押し切られるような形で、経済活動を再開させようとしているかにも見えます。
(※)州ごとにレッド・オレンジ・イエロー・ホワイトのゾーン分けを行い、規制のレベルを変えている。レッドが最も厳しく、エッセンシャル(仕事・学校や健康上の理由)を除き家から出てはいけない。
首相の発表によれば、
4月26日 学校、アウトドアダイニング、イエローゾーン間の移動規制が緩和
全ての学校と大学が、イエローゾーンとオレンジゾーンで再開。イエローゾーンのレストランは、ランチもディナーもアウトドアのみ可。映画館や劇場は、アウトドアは可、インドアは人数規制とマスク着用あり。アウトドアのスポーツは可。これまでは、レッドゾーン・オレンジゾーンではレストランの営業は不可、イエローゾーンですら18時までの営業のみ認められていました。また、自分の居住している州を超えた移動は全ての州で認められませんでした。したがって、厳しい規制に慣れてきた国民に取っては、大きな前進です。
また、レッド・オレンジゾーンとイエローゾーンの往来についても、条件付きで認められることに?条件はまだ発表になっていませんが、陰性証明やワクチン証明があれば移動可能になりそうです。
5月15日 ビーチと屋外プールがオープン
6月1日 ジム再開
ジムや屋内の施設については、時期をずらして再開。人数制限やマスク着用などは継続しそうです。
7月1日 トレードフェア(展示会)再開
パンデミックが起きてからの展示会は、中止や延期が相次ぎました。最近も、国際的なワイン市 Vinitaly の2020年の開催が中止になったばかり。9月に予定している ミラノサローネは果たして開催されるのでしょうか?
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変わらないもの
全土で敷かれている 22-5時の外出規制は残りそうですが、23時までという交渉も行われている模様。ディナーが 9時頃始まるイタリア人にとってはこの 1時間は大きな違いです。
イタリアへの入国は?
政府はまだイタリアへの外国人の入国規制については態度を保留していますが、6月初めには、ノンエッセンシャルの入国も解禁されるかもしれないと報道されています。ただし、イタリアのワクチン接種は遅々として進んでおらず、入国後の隔離は残るかもしれません。
1日も早く、通常の暮らしが戻りますように!!!
ITALIAMO編集部