クリスマス休暇中の厳しい規制にもかかわらず、その後も行動規制は続きます。。。
昨年秋のロックダウン措置によって、Covid-19の感染拡大が落ち着いたかに見えたイタリア。イタリア人にとってとても大切な、家族の集まりの場であるクリスマスホリデーシーズンですらも、全国レベルでの厳しい規制がしかれました(ロックダウン効果あり)。
ホリデーシーズンがあけ、5つの州においてオレンジゾーン規制(※)が敷かれていたのですが、1月15日から規制が強化されることが発表されました。緊急事態宣言を2021年4月30日まで延長し、1月16日から2021年2月15日まで、イタリア全土において、州/自治県を越えた移動を禁止(例外あり)。実際のところ、国全体での日々の新規感染者数や死者数は、減る気配がありません。
(※)感染の広がり具合や医療のキャパシティに基づいて、赤・オレンジ・イエローのゾーンに分けられ、それぞれ規制内容が異なる。赤が最も厳しい。今後はこれに加え、白ゾーンの導入が予定されている。
1月15日まで
1月16日から2月15日まで
規制やその具体的な内容は、文字通り毎日のように変わるので、自分の住んでいる地域の規制が何か、ましてや他人の住む地域が何色ゾーンなのか、などよくわからない状態です。
1月17日追記: 新しいゾーンの適用は本日からになり、終わりについてロンバルディア州のフォンタナ知事は、2週間で見直しするよう政府に要請。このように、毎日刻々と変わる様相です。
スキー場は閉鎖されたまま(Photo by Italiamo)
そんな中、連立与党を組んでいた元首相のレンツィ氏が率いるイタリア・ヴィヴァ(Italia Viva)という小数政党が、連立政権からの離脱を表明。連立与党は議会の過半数を失い、政局に不透明感が漂っています。欧州連合(EU)からの新型コロナ復興資金の使い道について合意が得られない、というのが表向きの理由ですが、全国紙コリエレ・デラ・セラ(電子版)が13日に報じた世論調査によると、73%が「レンツィ氏は自分の利益を優先している」と回答し、国難に向かって一丸となって戦わなければならない時に政局を仕掛けるむきだと捉える人が多くなっています。
ITALIAMO編集部