「La Cultura non Isola/文化は孤立しない」カラフルで美しい地中海の島プローチダが2022年の文化首都へ
2022年度のイタリア文化の首都はプローチダ
1月18日、文化財・文化活動大臣より2022年度のイタリア文化の首都が発表され、ナポリの沖、イスキア島の東側、地中海に浮かぶ小さな島、プローチダ(Procida)が選出されました!
最終選考では、Ancona、Bari、Cerveteri、L’Aquila、Pieve di Soligo、Procida、Taranto、Trapani、Verbania、Volterra の10都市が、それぞれの文化プロジェクトをプレゼンテーション。
プローチダのテーマは「La Cultura, non Isola」。文化は孤立しない、という意味で、同時にイタリア語で島を表す Isola とかけています。島と海岸線を持つ文化をベースにした、持続的な発展を目指すモデルであること、そして、この小さな島の現実からくる詩的なメッセージや文化を大事にするビジョンが、我々全員に希望をもたらすこと、が選ばれる理由となりました。
プローチダはどんなところ?
ナポリからフェリーで40分弱で到着、日帰りも可能なプローチダでは、カラフルな家が並ぶコリチェッラ港、旧市街のテッラ・ムッラータ、島を一望できる展望台が人気スポット。ビーチでは、島の南側の自然保護区ヴィヴァラ島に面したキアイオレッラ浜や、ポッツォ・ベッキオ浜が賑わいます。
Photo by Archana Reddy on Unsplash
人気の映画のロケ地
プローチダ島では、多くの映画の撮影が行われていて、中でも1994年の映画『Il Postino』が有名。チリの国民的詩人でノーベル文学賞受賞者のパブロ・ネルーダが、イタリアに亡命しカプリ島で一時暮らしたという史実をベースにしたフィクションで、地中海の美しい海岸をバックに詩人と島の素朴な青年との交流が広げられる、そして切ない映画です。さらに、脚本を書き、主役を演じたマッシモ・トロイージは、重い心臓病を抱えながら熱演し、撮影終了の12時間後に41歳で息を引き取ったそうです。
2022年のイタリア文化の都が発表されたばかりですが、実は既に2023年はベルガモとブレァーシアに既に決定しています。ベルガモとブレァーシアはCovid-19第一波で大きな被害を出した街で、希望と再生のシンボルとして選ばれました。
この美しい国に、早く多くの人が訪れる日が戻ってきますように!
ITALIAMO編集部