イタリアの生活に欠かせない歌、カンツォーネ。イタリア人に強くある郷土愛、カンパニリズモ。故郷を想う歌を、映像とともにお届けします。美しい曲とともに映し出される各都市の様子をビデオでご覧ください。イタリアが恋しくなること間違いなし!
まずは全国一周
まずは、ルチアーノ・パヴァロッティが歌うNessun dorma(誰も寝てはならぬ・トゥーランドット)で、全国を旅してみましょう。
この映像は、2020年3月に全国が突然ロックダウンされた直後に作られていて、題名には Coraggio, Italia(イタリアに勇気を)と付けられています。あの突然起こった苦難と悲しみ、祖国を想ってそれに立ち向かおうとする勇気、この映像を見て涙する人は少なくないはずです。
ローマ
ローマ・カポッチャ
ローマ人なら知らない人はいないであろう Roma Capoccia(ローマ・カポッチャ)は、アントネッロ・ヴェンディッティが14歳の時に作ったという歌。1972年リリース。ローマの美しさにまさに恋をしている歌です。
ナポリ
オー・ソレ・ミオ
’O Sole Mio(私の太陽)は、世界中で流れるイタリアを代表する曲。ナポリに注ぐ美しい太陽に恋したジョパンニ・カプッロ(作詞)、エドゥアルド・ディ・カプア(作曲)によって1898年に作られます。輝く太陽と愛する人を重ね合わせた情熱的な歌で、晴れた日の素晴らしさと、それよりも輝くもう一つの太陽、つまり恋人のことを歌っています。
帰れソレントへ
Torna a Surriento(帰れソレントへ) は日本でもよく知られているナポリ歌曲。この曲は1905年に正式にナポリ出身のクルティス兄弟によって発表され、カンツォーネの代表曲のひとつとなりました。
サンタ・ルチア
Santa Lucia(サンタ・ルチア)は古くからの伝統的なナポリ民謡で、テオドロ・コットラウが編曲して出版したのが1849年。ゆったりとした優雅な曲調は、美しい港町の景色を連想させます。
ミラノ
オー・ミア・ベラ・マドニーナ
Oh Mia Bela Madunina (私の美しいマドンナ)とは、ミラノドゥオモ大聖堂の先端にある黄金のマドンナ像のこと。ナポリ音楽の流行に触発されてジョバンニ・ダンツィによって1934年に書かれました。
まとめ
イタリア郷土愛のカンツォーネ ローマ・ナポリ・ミラノ編。意図せずともナポリだけ3曲になってしまいましたが、いずれも故郷への愛が感じられる素晴らしい曲ですね。
先日と「イタリアの魅力とは何か」という話をある人としていて、その人が言ったのが「魅力じゃなくて魔力」。イタリアとは、なかなか言うことを聞いてくれない絶世の美女のようなものでしょうか。
ITALIAMO編集部