ミラネーゼ（ミラノの人）はもとより世界中のセレブが集まるリゾート地ポルトフィーノとその隣町サンタマルゲリータリグレ、その魅力とは！？
リグーリア州サンタマルゲリータリグレ、ポルトフィーノ
小さな港町に磨き上げられた豪華なクルーザーがひしめき、オレンジや黄色の壁にグリーンの木製扉がカラフルな海辺に連なる建物には、ほんとの窓なのかほんとのレリーフなのか一瞬見間違うペイントが楽しい。どこを撮っても絵になるリグーリア州。そんな世界的に有名なリグーリア州の中でも日本でお馴染みディズニーシーのモデルとも言われるポルトフィーノとその隣町サンタマルゲリータリグレ、二つの町をご紹介します。
バカンス前5月のポルトフィーノは船も人も混雑前で穏やか Photo by Jeera
半立体聖母子と壁面ペイント Photo by Jeera
サンタマルゲリータリグレ、ポルトフィーノはどこにある？
リグーリア海の美しいリアス式海岸と急斜面のアペニン山脈が並行して続くリグーリア州は、海に沿って南東南西に湾曲した細長い三日月型で、イタリアの北西に位置します。南東の先端はフランスに、南西の先端はフィレンツェのあるトスカーナ州に隣接。その三日月の真ん中あたりにジェノバ、そこから南東にサンタマルゲリータリグレ、ポルトフィーノ、世界遺産チンクエテッレと続きます。
ミラノからは直通電車、もしくは車で約2時間、約200kmの距離、週末や祝日にミラネーゼが多く訪れるのも納得ですね。フィレンツェやフランスのニースからは約250kmの距離ですが、電車では4～5時間ほどかかるため車移動がベストです。
フランスとトスカーナに挟まれた地中海に面するリグーリア州
週末や夏のバカンスで行き交う人々の半分以上がミラネーゼ！？
イタリア人の多くは週末やバカンス用のセカンドハウスを所有しています。そのセカンドハウスに人気の高いサンタマルゲリータリグレ、ポルトフィーノの大半は、その美しい景観を保持するため、土地を購入し新規で建設することが原則禁止されています。つまり現状の建築物以上の物件は増えないということです。基本的には、既存の建物に空きが出たものを購入、もしくは賃貸し、リフォームするのが一般的（そんな規制の中でこっそり建つことも。。）。さらに町のあちこちに見られる、石段で作られた段々畑に並ぶオリーブの木々も許可なしに伐採することはできません。
丘の斜面に点々と建つ別荘 Photo by Jeera
海あり山あり！自然を満喫できる時期は？
リグーリア海の海水浴に適した期間は6月から10月、トレッキングに適した期間は3月から11月です。
7月、8月はハイシーズン観光客ピーク期間になり、ホテルの予約が難しくなるのはもちろんですが、1週間単位の予約以外は受け付けないホテルも多くなります。またポルトフィーノは1月～2月前後、店舗のほとんどが休業していますので、食事やショッピングはサンタマルゲリータリグレで済ませましょう。
Photo by Jeera
ポルトフィーノには電車が通っていない！
ポルトフィーノへのアクセスは、電車の場合、隣町のサンタマルゲリータリグレ駅で下車し、下記の方法で向かうことが可能です。
A. ポルトフィーノへ繋がる海岸沿いの一本道を潮風を感じながらのウォーキング
同じ道をフェラーリ、ランボルギーニなんかに混じって車でポルトフィーノまで乗り入れすることも可能です。ただし天気のよい週末、祝日、7、8月のバカンス期は駐車場がすぐに満車になりますので注意が必要です。
また、同区間にバスも通っています。
B. 街から離れてポルトフィーノの山（Monte di Portofino）を森林浴しながらのトレッキング
街の裏手はポルトフィーノの山（Monte di Portofino）Photo by Jeera
ポルトフィーノの山（Monte di Portofino）では、くるみソースのパンソッティ リグーリア州で食べたいおすすめのおいしいものでご紹介したリグーリア州伝統パスタ、パンソッティのオリジナルレシピにて詰め物に使われていた５種類の野菜が自生しています。
大型犬の散歩コースでもあるポルトフィーノの山（Monte di Portofino） Photo by Jeera
C. 運行期間内であれば海上からリアス式海岸を眺めながら遊覧船にて
サンタマルゲリータリグレの港等からポルトフィーノやその周辺の港町を巡回する周遊船があります。
観光客の多い夏季は列ができる遊覧船チケット売り場 Photo by Jeera
2021年遊覧船時刻表と周遊コース by Traghettiportofino.it
コース比較
海岸沿いのウォーキングは、約5km、徒歩約1時間、ポルトフィーノの山トレッキングは、短めの軽いコースで約1.5～2時間、遊覧船は約15分、バスは約20分です。往復でコースを変えるとより楽しめますが、遊覧船、バスは本数少なめなので時刻表の確認が必須です。
休日は自然の中で過ごすイタリア人
完全に守られた自然環境がミラノから200ｋｍというわずかな移動で手に入るリグーリア州ポルトフィーノ、サンタマルゲリータリグレはこれからもずっと今と変らぬ美しい景色を見せてくれることでしょう。
Photo by Jeera
合わせて読みたい
『リグーリア州の楽しみ方 サンタマルゲリータリグレ～ポルトフィーノ Vol.2 食事編』
『リグーリア州の楽しみ方 サンタマルゲリータリグレ～ポルトフィーノ Vol.3 アクティブ編』
『リグーリア州の楽しみ方 サンタマルゲリータリグレ～ポルトフィーノ Vol.4 B級グルメ編』
この記事を書いた人
Jeera
2008年よりイタリア在住。ミラノ、サンタマルゲリータリグレ（リグーリア州）、カナゼイ＝カナツェーイ（ドロミテ山脈、南チロル）の3都市より、イタリアの気になる楽しいおいしい情報をお伝えします♪
Jeeraの他の記事を読む
