ミラノのシンボルの一つ、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)。行ったことがなくても、どこかで見たことがあるような。。。そう、ここは東京ディズニーランドのワールドバザールのモデルになった場所なんです。
美しい建築と芸術
ドゥオーモ広場とスカラ広場をつなぐ十字型のアーケード。イタリア初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世にちなんで名づけられたこのアーケードは、イタリアの建築家ジュゼッペ・メンゴーニによって1865年から1877年の間に建設され、第二次世界大戦の戦禍を乗り越え復興した、ミラノの建築技術の傑作でしょう。石造りを基盤にしていて、見上げれば天井にはガラス張り、壁にはフレスコ画、足元にはモザイク画など、美しい芸術空間です。
現代のガッレリア ロックダウン中の静かな夜 Photo by ITALIAMO
第二次世界大戦時は空襲の被害に 1943年8月撮影 Photo by Wikipedia
よく周りを見渡すと、細かい芸術がたくさん!中央十字路の天井には、四つのフレスコ画があります。女神をモチーフとしてヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカの四大陸を表現したそう。
Photo by ITALIAMO
優雅なショッピング
ここはショッピングアーケード。もっとも有名なのはプラダ本店、その向かいにルイ・ヴィトン、グッチ、トッズ、クリスチャン・ディオールなど、世界の一流ブランドが軒を構えます。他にも歴史ある本屋、鞄屋などが並びます。
Photo by ITALIAMO
複数あるプラダの店舗。隣にあるPasticceria Marchesi (マルケージ)は、1824年創業、コルソマジェンダ発祥の人気老舗パスティチチェリアで、2015年にプラダが買収して傘下となりました。
ルイ・ヴィトン Photo by ITALIAMO
ミシュラン一つ星レストランのクラッコも数年前に進出 Photo by ITALIAMO
幸せのおまじない
Photo by ITALIAMO
プラダ本店とトッズの間の床にあるのは、牡牛のモザイク画。「牡牛の青盾」といって、隣のピエモンテ州の州都トリノの紋章です。この牡牛の股間にカカトを合わせてクルっと一回転(三回転という説も)すると、幸せが訪れる、旅行者はまたミラノに戻ってこれる等の言い伝えがあります。通常は観光客で人だかりで、回るのに順番待ちをするほど。また、多くの人にクルクルされた牡牛は、修復しても修復してもすぐ窪みながら、幸せを呼ぶお手伝いをしています。
ガレッリアを眺めるホテル
ガレッリア内にはホテルもあって、Hotel TownHouse Galleria Milano といいます。ガレッリア内部の素晴らしい景色を望む客室があるので、記念日にいかがですか。買い物をたくさんしてもガレリア直結なので安心ですね。
テラスからドゥオモを見ながらアペリティーボ
ドゥオモ広場から Photo by ITALIAMO
ガレッリアの入り口を挟んで両隣に、テラスがあるのが分かりますか?向かって左側が Terrazza Duomo 21 、右側が Terazza Aperol と言ってテラスにあるバーです。お値段はやや高めですが、ドゥオモ大聖堂を眺めながらの一杯は格別!
ライトアップされた Terrazza Aperol Photo by ITALIAMO
Terrazzo Duomo 21 からの眺め Photo by ITALIAMO
必見のクリスマスツリー
毎年クリスマスシーズンになると恒例なのが、大きなクリスマスツリーの展示。スワロフスキー協賛で、キラキラしてとても美しいです。
2020年のクリスマスツリー Photo by ITALIAMO
2020年の天井デザイン、真ん中はミラノの紋章 Photo by ITALIAMO
まとめ
イタリアに来て、ミラノが1−2日の短期滞在になると、素通りしてしまいがちなガッレリア。でも実は歴史と現代が交錯する見所たくさんの場所です。初回の方も何回目かの方も、ぜひ楽しんでみてくださいね。
隣にはドゥオモ大聖堂 Photo by ITALIAMO
アクセス方法
地下鉄 M1(赤線)または M3(黄色線)ドゥオモ駅おりてすぐ!
ITALIAMO編集部