旅のお供に!小腹を満たす至福の味、切り売りピザ

イタリアといえば、ピザ!ピッツァ!Pizza!

ピザと聞いて、今皆さんが頭に思い浮かべたのは、丸いピザではないでしょうか?実はイタリアには、この丸いピザとは別に切り売りで買える種類があるのです。

切り売りピザとは?

Photo by YUKAKO

イタリアでピザを食べられるレストランのことをピッツェリア(pizzeria)と言います。
このピッツェリアで食べるピザは、日本でもよく知られている、小麦の生地を丸く伸ばし、その上に様々な具材を載せて窯で焼いたものです。

かたや切り売りピザは、丸ではなく四角。ピッツェリアではなく、ピッツァ・アル・ターリオ(pizza al taglio)というお店で売っています。ローマより北のイタリアに多いようです。

お店にもよりますが、一枚だいたい小さな座布団くらいの大きさの生地に、具材を乗せてオーブンで焼き、客が必要な分だけカットしてもらい、重さに応じて支払う仕組みのピザです。




イタリア式ファーストフード?

unregularpizza @Instagram

切り売りピザのお店では、お店にもよりますが、その場で買って食べる人もいれば、買って帰る人もいます。いわば、イタリア流ファーストフード。

観光地を巡っている途中で、少しお腹が減ったなぁ、でもコルネット(クロワッサン)や甘いパンでは物足りないなぁ、でもレストランにわざわざ入るほどではない、そんな時はありませんか?そんな時こそ、切り売りピザがお勧めです。

切り売りピザなら、具もたっぷりで生地ももちもち。腹持ち、かなり良いです。小柄な日本人なら、切り売りピザにコーラや炭酸水を飲むだけで、お腹は満たされてさしまうかもしれません。

しかも、この切り売りピザ、助かるのがお財布にも優しい、ということ。先程、量り売りと書きましたが、100グラムあたり、大体1.5〜2.5ユーロ ほどでしょうか(具材や場所(観光地は高いです)にも寄りますが)。ピッツェリアで1枚ピザを食べると、10ユーロ前後はしますから、かなりお得と言えるでしょう。

パニーノ(イタリア風サンドイッチ)みたいな感覚で、気軽に食べられる、それが切り売りピザです。
テイクアウトして、切り売りピザ片手に街歩きも楽しいですね。




注文の仕方

Photo by Jordan Madrid on unsplash

それでは、切り売りピザの注文の仕方です。
難しくはありません。

1. 番号札
お店に入ったら、まずは元気よく店員に挨拶をして、番号札を取ってください。レジ付近に設置されていることが多いので、まずは番号札を取って自分の番を待ちましょう。
店によっては、番号札がないところもありますが、まずは番号札の確認を。

2. ピザを選ぶ
自分の番号が呼ばれたら、カウンター付近に行って、自分の欲しいピザを伝えます。
店員が、Così? コジ?(これくらい)と聞いてきますので、多い場合は di meno ディ メーノ(もっと少なく)、少ない場合は di più ディ ピュウ(もっとたくさん)と伝えれば大丈夫です。

3. その場で食べるか持ち帰るか
注文を終えたら、店員が持ち帰るか今ここで食べるか聞いてきます。Mangi subito? マンジスビト?(すぐ食べる?)。その場で食べる時は、Sì シ(はい)、持ち帰る時は No ノ(いいえ)、と言い portare via ポルターレ・ヴィア(持ち帰り)と伝えましょう。
他にドリンクやサイドフードも注文する場合は、一緒に頼むのをお忘れなく。

また、Riscaldo? リスカルド?(温めますか?)と聞いてきますので、その場で食べる時はお願いしましょう。

4、お会計
お会計は、重さに応じて計算されますので、示された金額をレジでお支払いすればオッケーです。簡単ですね!

その場で食べる際は、テーブルが店内や屋外に設置されていることがほとんどですので、そこで食べましょう。テイクアウトで食べる場合は、荷物の盗難などには気を付けつつ、街歩きをしながら頬張ってください。




お勧めの味

Photo by YUKAKO

様々な種類がある切り売りピザ。筆者がお勧めの味をお伝えします!

じゃがいも・パターテ Patate
じゃがいもを薄くスライスして乗せているシンプルなピザ。炭水化物に炭水化物!?と驚く方もいるかもしれませんが、じゃがいもがほくほくして美味しいんです。ローズマリーが乗っいて、香りも良いのも特徴。

ズッキーニ Zucchine
イタリアはズッキーニを上手に使うなあ、と思います。ピザに乗っているものは、細かくスライスして使っていることが多いです。その上に、チーズやアンチョビを乗せていることも。乗せる具がはお店ごとに違います。

マルゲリータ Margherita
ピザの定番。切り売りピザにもあります。トマトソースにモッツァレラ、バジルの葉。この味は、まず間違い無いので、迷ったらこの味を選びましょう。

モルタデッラ Mortadella
モルタデッラとは、加熱したハムの一種です。イタリアには何種類もハムやサラミがあり覚えきれないかもしれませんね。
舌の肥えたイタリア人が大好きなのが、このモルタデッラです。もし見かけたらお試しください。

合わせて読みたい 毎日食べたいイタリアの生ハム その種類とは

お勧めのお店

それでは、ローマ限定になりますが、切り売りピザのお勧めのお店、2店をご紹介します。

ピッツァリウム・ボンチ Pizzarium BONCI

bonci_gabriele @Instagram

公式ホームページ  https://www.bonci.it/

ここは、ガイドブックなどにもよく載っている有名店なのでご存知の方もいるかもしれません。
本店はバチカンの近くにあるのですが、アクセスが便利なのはローマ最大の駅、テルミニ駅の地下にあるフードコートです。
人気店だけあり、昼時は特に混雑しています。

また、テルミニ駅はローマの中でも最も治安の悪い場所です。スリやひったくりなど身の安全には充分お気をつけください。

アリーチェ ピッツァ Alice pizza


alicepizzaitalia @Instagram

公式ホームページ   https://www.alicepizza.it/corsi/

こちらは、切り売りピザのチェーン店。
街中や駅の構内、ショッピングモールなどでも見かけることがあると思います。
チェーン店だからと侮るなかれ。豊富な種類とふかふかの生地、リーズナブルな価格。お腹にもお財布にも優しい嬉しいお店です。




さいごに

Photo on Foodiesfeed

切り売りピザは、ファーストフードがほとんどないイタリアでは、気軽に食べられる貴重なストリートフードと言えるのではないでしょうか?

またファーストフードとはいえ、そのお店ごとに焼いて作っているので、お店ごとの個性もあるのがイタリアらしいところ。

地元っ子に混じって、切り売りピザを頬張るのも旅の醍醐味ですね!

#ピザ

 

この記事を書いた人
YUKAKO
夫の転勤に伴い、ローマに1歳の娘を連れて渡伊。イタリア人の子ども好きで面倒見の良さに感激する。また、現地のイタリア料理教室にも通い、イタリア料理の奥深さに触れる。子育て中の母親の視点、また料理好きの視点で、イタリアの魅力をお届けできればと思います。
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