とうとうミラノ再ロックダウンとなりました。現在の街の様子は?
あっという間の感染再爆発
2020年春に、ヨーロッパで初のCovid-19エピセンターとなったイタリア。国内患者第一号が確認されてからあれよあれよという間に感染が拡大、死者も最大で一日1,000人近くが亡くなるなど国民全体が悲しい想いを体験しました。2ヶ月にわたる厳格な全国ロックダウン期間を経て、人々に通常の生活が徐々に通常に戻ったのが5月末から。ソーシャルディスタンスと室内でのマスク着用を遵守しつつ、夏のバカンスはきっちり楽しむという柔軟性と懐の深さを見せていたイタリアだったのです。
風向きが急に変わったのが10月に入ってから。小康状態だったCOVID-19感染が春の勢いの比でなく増大し、11月5日時点の新規感染者数 34,505名、重篤者 2,391名、死者 428名という状態です。 Worldometer より(左が新規感染者数、右が死者数、春からの推移)
そんな中、イタリア政府は新法令を発表し、一部の地域が再びロックダウンされる事になりました。本日11月6日より、まずは12月3日までの予定で、21の指標に基づいて地域がレッド・オレンジ・イエローに区分けされ、それぞれに規制がしかれます。
ミラノのあるロンバルディア州、トリノのあるピエモンテ州、フランス国境アルプス山間部ヴァッレダオスタ州、半島爪先のカラブリア州がレッドに指定され、春のロックダウンとほぼ同様の外出規制が敷かれる事になりました。小売店・飲食店は閉まり、生活に最低限必要な活動以外は、居住域内でも移動が禁止されます(詳細は在イタリア日本国大使館サイトへ)。
現在の街の様子
一部で発生したロックダウン反対のデモの様子が伝えられているようですが、全体としては街はいつもの様相です(もちろんお店はしまっていますし、人も少ないです)。
ロックダウン直前のミラノドゥオモ大聖堂前
ロックダウンと言っても、生活必需品・薬などに困ることはなく、工事現場の音が響き、結構人が歩いています。
ガリバルディ駅前、人と車の往来があまり変わりません
UNI CREDITのビルがあるPiazza Gae Aulentiではなんとセフォラが開いています
スーパーのエッセルンガはいつもの混雑
3月のロックダウンは、皆にとって初めての経験だったし、世の中どうなるのかという緊張感が街に漂っていたように感じますが、現在は現状を受け入れる側の人間の心が落ち着きを見せているように思います。ニューノームとはこういうことなのでしょうか。そうはいいつつも、早く世の中が以前の活気と自由を取り戻しますように。
ライター ITALIAMO編集部