これまで日本人によるイタリアでの90日以内の滞在にはパスポートだけで入国できましたが、新たにETIASという制度が導入されます。
ETIASとは?
ETIAS(エティアス)とは「European Travel Information and Authorization System」の略で、日本語では「欧州渡航情報認証制度」と言います。ヨーロッパの治安の強化と国境管理の効率化を目的として導入された制度です。
誰がどの国に入るときに必要?
シェンゲン加盟国への入国に必要となり、日本を含む62か国の市民に適用されます。
対象はビザ取得が必要のない人で、つまり「90日以内の観光やビジネス目的での訪問(乗り換えや治療目的の入国を含む)」は全員申請・取得が必要となります。
シェンゲン加盟国とは、イタリアを含む以下の国です。
オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス、サンマリノ、モナコ、バチカン
いつから?
Scengenvisainfo.com によれば
the system is expected to be launched on January 1, 2022. It will, however, become completely effective and obligatory for travellers only by the end of 2022.
とありますので、システムは2022年1月1日にローンチされますが、完全に義務化されるのは2023年の様です。
また、EUのMigration and Home Affairsの公式ページにも
The European Travel Information and Authorisation System (ETIAS) is currently not in operation and no applications for travel authorisations are collected at this point. The date from which travellers will be able to apply will be published on this web site.
とありますので、稼働にはまだ至っておらず、予定も発表されていません。
ただ、2022年以降にビザなしでシェンゲン加盟国に入国する予定のある方は、渡航前には念のため確認した方がよさそうです。
どうやって取得するの?
手続きは全て電子的に行われますが、上に記載の通り申し込みは今現在(2021年10月7日)受け付けていません。
取得には7ユーロがかかりますが、18歳未満は無料です(保護者が申請します)。3年間有効。
入力に必要な情報は
- 氏名(苗字、名前、旧姓含む)
- 誕生日
- 生まれた場所
- 国籍
- 住所
- メールアドレス
- 電話番号
- 学歴・職歴
- EUで最初に訪問する国
- バックグラウンドチェック
- 既往歴
- 戦争・紛争地域への渡航歴
- 入国拒否・強制送還されたことのある国
- 犯罪歴
Buon Viaggio!
ITALIAMO編集部