イタリアでは 4月25日は解放記念日といい事実上の第二次世界大戦終戦記念日です
独裁からの解放
Il Giorno della Liberazione(解放記念日)または La Festa della Resistenza(レジスタンス祭)として知られている 4月25日。1946年に政令で「イタリア全土の解放を記念する日」とされ、1949年には国民の祝日とされました。
ここでいう解放とは、第二次世界大戦末期におけるナチスドイツの占領およびムッソリーニ率いるファシストによる支配からの解放のこと。つまり、事実上の終戦記念日ということになります。
この解放に大きな役割を果たしたのが、パルチザンと呼ばれる抵抗勢力。ナチ・ファシストを相手に、都市だけでなく、山間部や森林で、熾烈な武装レジスタンスを繰り広げました。そして1945年4月25日、連合軍が到着する前に自らイタリア(ミラノ・トリノ)解放を達成します。
つまり、この日はナチ・ファシストの独裁政治に「占領」されたイタリアをパルチザンが「解放」したという歴史を再確認する日でもあるんです。
1945年ヴェネツィアにて Photo by Wikicommon
従って、とても政治色の色濃い日でもあり、各地で様々な政治イベントやパレードが行われます。
1944年3月24日にナチによって虐殺された335名が眠る Fosse Ardeatine Monument Photo by Wikicommon
また、これらのイベントにはイタリア国旗が掲げられ、「Bella Ciao」という歌を流します。ピエモンテ州が発祥で、元々は農民たちの間の民謡だった「Bella Ciao(邦題 さらば恋人よ)」は、第二次世界大戦中の反ファシスト党運動においてパルチザンたちによって歌われました。
一般的には、5月1日のメーデーや、パスクア(イースター)の日程が合う場合はそれも合わせて、長期休暇にするイタリア人が多いですね。
合わせて読みたい イタリアの祝日と過ごし方
ITALIAMO編集部