イタリア北西部リグーリア州の海岸の街で生まれたショートパスタ トロフィエとは？
トロフィエとは
リグーリア州で有名なパスタのひとつが水と小麦粉を手でこすり合わせた、伝統的な手打ちのショートパスタ トロフィエです。ジェノヴァの南側にあるパラディーゾ湾を囲む周辺の街で食されていたトロフィエは、元々は家庭の主婦たちが手作りしてレストランなどに提供することで成り立っていました。
ところが、トロフィエの商圏をジェノヴァまで拡げたとき、それまでトロフィエといえばジャガイモを原料とするニョッキのことだったジェノヴァで大変人気となり、生産が追いつかなくなりました。そこでソリの街に住むノヴェラ一家が手作り感の出るトロフィエを作る機械を作ることに成功し、さらに拡がりを見せる様になります。
バジルたっぷりのジェノベーゼペーストで食べるのが定番で、もちもちした食感のトロフィエとジェノベーゼペースト、ジャガイモ、いんげんを合わせたメニューが、ジェノヴァ地方の伝統的なパスタ料理の一つです。
トロフィエの歴史を地元のマガジンから http://www.liguriafood.it/2019/05/14/trofie-lunga-storia/
街のお惣菜屋さんで売られている生トロフィエ（中央） Photo by Italiamo
リグーリア州ってどんなところ？
イタリア北西部にあるリグーリア州は、フランスと国境を接し地中海に面する土地。フランスのトゥーロン付近からイタリアのラ・スペーツィア付近まで続くリヴィエラ（イタリア語の riviera, 海岸や湖岸を指す）と称される海岸のイタリア側で、温暖な気候と風光明媚な景観により、国際的に著名なリゾート地として知られます。州都はイタリア最大の港街ジェノヴァ。
リグーリア州フランス寄りにあるチェルボ村のヒトコマ イタリアの最も美しい村（I borghi più belli d’Italia）にも選ばれている。リグーリアの海岸線はこのような景色が続く。 Photo by Italiamo
リグーリア州の名所
ジェノヴァ
コロンブスの出身地でもあるジェノヴァは、活気あふれる港街。ヨーロッパ最大規模の水族館もあります。
Photo by Italiamo
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また、旧市街には、世界遺産「レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ」があり、16世紀に繁栄したジェノヴァ共和国の有力貴族が建てた豪勢な大邸宅・館の数々が、当時の栄華を今に伝えています。
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チンクエテッレ
「ポルトヴェーネレ、チンクエテッレと小島郡」という世界遺産に選ばれた海岸線で、切り立った崖にたつカラフルな建物からなる村落と、周囲の自然景観とが見事な美しさをみせています。チンクエテッレ（イタリア語の Cinque Terre とは５つの土地を意味する）の名の通り、それぞれの村を電車で回ることも可能ですが、オススメは美しい海岸線を見ながらフェリーで回ること。また、海を見ながらのハイキングも良いでしょう。
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チンクエテッレのリオ・マッジョーレ村とマナローラ村の間にある「愛の小道 Via dell’Amore」に続く看板 Photo by Italiamo
リグーリアの詳細はこちら。イタリア政府観光局 リグーリア州
ITALIAMO編集部
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